公務員に若者がなりたい理由は借入の信用も関係している

今就職先の人気ランキングで一番人気のところといえばどこかわかりますか?IT系の企業だとか思われているかもしれませんが違います。実は若者は今、非常に堅実的になっていて公務員になるのが一番と考えている人が多いのです。次に民間企業であれば銀行と考えているのです。大手銀行であれば倒産しかかっても国からお金をもらえて倒産しないから、という点から安定していると思っているようです。

大手銀行や公務員に人気が集まっているのは高い給与や福利厚生ではなく、あくまで安定性と言われています。公務員は今でこそ給料が高いと言われていますが、それでも外資系の会社に比べれば低いですし、昔は民間よりも低いためにバカにされたりしていました。大手銀行もバブル時代には羽振りがよく、1000万円を超える給料をもらうのも当然でしたが、今はそこまでの給料がもらえるのは一部出世競争に勝つことが出来た人間だけになっているようです。

それでも安定というのは確かに社会がこの安定を評価している、という点も大きいです。例えば銀行や消費者金融からお金を借りるときには必ずどういう職業なのかを見ます。そして公務員や大企業で働いているのであれば審査に通りやすくなり、かつ審査後の借入枠も優遇される用になっています。社会的にそういった安定している職業が好評化されているのですから、学生が目指すのは当然のことです。

消費者金融の中にもエイワのようなあまり職業などは関係なく、借り入れする人の人柄を見て貸出しするかどうかを決めるという業者もありますが、エイワの考え方は非常に独特で今やマイノリティになってしまっています。エイワのような会社もありますが、やはり社会は職業がどれだけ安定しているか、それによって社会的な立場や信頼までも決めてしまう流れにあるのではないかと思います。

この信用の流れが変わらない限りは職業の人気ランキングというのは日本では変わらないのではないでしょうか。学生のことをけしからんと叱るのは簡単ですが、一番重要なのは社会の信用に関する考え方を変えることではないかと思います。

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